平面図形の角度 第19問 (渋谷教育学園渋谷中学 2007年、女子学院中学 2005年 受験算数問題)
問題 (渋谷教育学園渋谷中学 2007年、女子学院中学 2005年
受験算数問題) 難易度★★★★★
下図1,2のように、正方形ABCDの中に三角形があるとき、
次の問に答えなさい。
(1)図1の角APQの大きさを求めなさい。
(渋谷教育学園渋谷中学 2007年)
(2)図2の角CPQと角PQAの大きさを求めなさい。
(女子学院中学 2005年)
-----------------------------------------------
-----------------------------------------------
解答
(1)図1で、わかる角度を描き込むと、下の図3のようになります。
ここで、角BAP(22°)と角DAQ(23°)を足すと45°になることに
着目して、頂点Aから23°の直線を引いてみます(図4)
さらに、CBを延ばして、先ほどの線との交点をRとすると(図5)、
三角形ADQと三角形ABRは、AB=ADなので、合同になります。
よって、AQ=ARで、角PAQ=角PAR=45°より、
三角形APQと三角形APRが合同になります。
ゆえに、角APQ=角APR=68° となります。
(2)(1)と同様に、頂点Cから角度24°の直線を引き、
ADとの交点を点Rとすると、三角形CPQと三角形CRQが
合同となります。(図6)
よって、角CPQ=角CRQ=66°で、角CQP=角CQR=69°
なので、角AQP=180-69×2=42° となります。
<別解>
図に対角線AC,BDを描き、AC,BDの交点O、BDとPC、QCの交点を
それぞれR,Sとして、それぞれの角度を書き込むと下の図7のように
なります。
すると、三角形APCと三角形DSC、三角形AQCと三角形BRCが
相似で(図8)
その相似比は、正方形の1辺をL,対角線ACの長さをMとすると、
ともに、BC:AC=CD:CA=L:M となり、
CR:CQ=CS:CP=L:M ということがわかります。
ここで三角形CRSと三角形CQPに注目すると、
角PCQが共通で、辺の長さが共にL:Mということから、
相似比L:Mで相似であることがわかります(図9)
よって、角CPQ=角CSR=66°、角CQP=角CRS=69°で、
角AQP=180-(角CQD+角CQP)=42° となります。
渋谷教育学園渋谷中学の他の問題は → こちら
女子学院中学の他の問題は → こちら
| 固定リンク
コメント