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2009年10月 2日 (金)

平面図形の角度 第19問 (渋谷教育学園渋谷中学 2007年、女子学院中学 2005年 受験算数問題)

 

問題 (渋谷教育学園渋谷中学 2007年、女子学院中学 2005年

     受験算数問題) 難易度★★★★★

 

下図1,2のように、正方形ABCDの中に三角形があるとき、

次の問に答えなさい。

 (1)図1の角APQの大きさを求めなさい。

   (渋谷教育学園渋谷中学 2007年)

 (2)図2の角CPQと角PQAの大きさを求めなさい。

   (女子学院中学 2005年)

    Pic_0498

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解答 

 (1)図1で、わかる角度を描き込むと、下の図3のようになります。

      Pic_0499

ここで、角BAP(22°)と角DAQ(23°)を足すと45°になることに

着目して、頂点Aから23°の直線を引いてみます(図4)

Pic_0500

さらに、CBを延ばして、先ほどの線との交点をRとすると(図5)、

Pic_0501_2

三角形ADQと三角形ABRは、AB=ADなので、合同になります。

よって、AQ=ARで、角PAQ=角PAR=45°より、

三角形APQと三角形APRが合同になります。

  

ゆえに、角APQ=角APR=68° となります。

 

 (2)(1)と同様に、頂点Cから角度24°の直線を引き、

ADとの交点を点Rとすると、三角形CPQと三角形CRQが

合同となります。(図6)

  Pic_0502

よって、角CPQ=角CRQ=66°で、角CQP=角CQR=69°

なので、角AQP=180-69×2=42° となります。

  

 <別解>

 図に対角線AC,BDを描き、AC,BDの交点O、BDとPC、QCの交点を

それぞれR,Sとして、それぞれの角度を書き込むと下の図7のように

なります。

      Pic_0503

すると、三角形APCと三角形DSC、三角形AQCと三角形BRCが

相似で(図8)

      Pic_0504

その相似比は、正方形の1辺をL,対角線ACの長さをMとすると、

ともに、BC:AC=CD:CA=L:M となり、

CR:CQ=CS:CP=L:M ということがわかります。

  

ここで三角形CRSと三角形CQPに注目すると、

角PCQが共通で、辺の長さが共にL:Mということから、

相似比L:Mで相似であることがわかります(図9)

     Pic_0505

よって、角CPQ=角CSR=66°、角CQP=角CRS=69°で、

角AQP=180-(角CQD+角CQP)=42° となります。

 

 

 渋谷教育学園渋谷中学の過去問題集は → こちら

 女子学院中学の過去問題集は → こちら

 渋谷教育学園渋谷中学の他の問題は → こちら

 女子学院中学の他の問題は → こちら

 

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