立体図形の展開図 第12問 (開成中学 2006年(平成18年度) 入試算数問題)
問題 (開成中学 2006年 入試算数問題) 難易度★★★★
図1のような厚紙があります。6つの正方形は一辺の長さが6cm
です。また点Pから点Aまでの長さは2cmです。点線のところで
厚紙を折り、図2のように立方体を作りました。このとき、くっつく
辺は全てのりづけしました。次に、この立方体を、P,B,Cを通る
平面で切り、2つに分けました。ところが、その後にのりづけした
ところが全てはがれてしまいました。このとき次の問に答えなさい。
(1)厚紙は何個の部分に分かれましたか。
(2)何個かに分かれた部分のうち、最も面積の大きいものの
面積を求めなさい。
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解答
(1)図1の展開図を組み立てて立方体を作ると図3のようになり、
P,B,Cを通る線も図のようになります。
なお、立方体への組み立て動画は → こちら
P,B,Cを通る平面で立方体を切断して、再び展開図に戻すと
厚紙は図4のように、赤、青、黄、緑の4つの部分に分かれます。
(2)図4の赤、青、黄、緑のうち、最大のものの面積と求めます。
すると、明らかに赤と緑の部分は小さいので、青、黄の面積を
求めます。
はじめにDの位置ですが、図3の三角形BCFと三角形DPEが
相似になりますので、PE=DE=4cmです。
まず、黄色の部分の面積は、AD=14cm、BC=12cmの
台形で、(14+12)×6÷2=78c㎡ となります。
次に青い部分の面積は、
台形PDBCの面積+三角形DPEの面積+三角形BCFの面積
=(8+12)×6÷2+4×4÷2+6×6÷2
=86c㎡ です。
よって、最も面積の大きい部分の厚紙の面積は86c㎡ です。
【関連問題】
開成中学の他の問題は → こちら
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