« 規則性の問題 数の並び 第12問 (広島学院中学 2007年(平成19年度) 受験算数問題) | トップページ | ニュートン算 第1問 (愛光中学 2009年(平成21年度) 算数受験問題) »

2009年10月15日 (木)

立体図形の展開図 第12問 (開成中学 2006年(平成18年度) 入試算数問題)

 

問題 (開成中学 2006年 入試算数問題) 難易度★★★★

 

図1のような厚紙があります。6つの正方形は一辺の長さが6cm

です。また点Pから点Aまでの長さは2cmです。点線のところで

厚紙を折り、図2のように立方体を作りました。このとき、くっつく

辺は全てのりづけしました。次に、この立方体を、P,B,Cを通る

平面で切り、2つに分けました。ところが、その後にのりづけした

ところが全てはがれてしまいました。このとき次の問に答えなさい。

 (1)厚紙は何個の部分に分かれましたか。  

 (2)何個かに分かれた部分のうち、最も面積の大きいものの

    面積を求めなさい。

Pic_0412

-----------------------------------------------

-----------------------------------------------

解答

 (1)図1の展開図を組み立てて立方体を作ると図3のようになり、

P,B,Cを通る線も図のようになります。

なお、立方体への組み立て動画は こちら

Pic_0413

P,B,Cを通る平面で立方体を切断して、再び展開図に戻すと

厚紙は図4のように、赤、青、黄、緑の4つの部分に分かれます。

 

 (2)図4の赤、青、黄、緑のうち、最大のものの面積と求めます。

すると、明らかに赤と緑の部分は小さいので、青、黄の面積を

求めます。

 はじめにDの位置ですが、図3の三角形BCFと三角形DPEが

相似になりますので、PE=DE=4cmです。

 まず、黄色の部分の面積は、AD=14cm、BC=12cmの

台形で、(14+12)×6÷2=78c㎡ となります。

 次に青い部分の面積は、

台形PDBCの面積+三角形DPEの面積+三角形BCFの面積

=(8+12)×6÷2+4×4÷2+6×6÷2

=86c㎡ です。 

 よって、最も面積の大きい部分の厚紙の面積は86c㎡ です。

  

 

 【関連問題

  立体図形の切り口 (灘中学 2005年)

 

 開成中学の過去問題集は → こちら

 開成中学の他の問題は → こちら

 

|

« 規則性の問題 数の並び 第12問 (広島学院中学 2007年(平成19年度) 受験算数問題) | トップページ | ニュートン算 第1問 (愛光中学 2009年(平成21年度) 算数受験問題) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 立体図形の展開図 第12問 (開成中学 2006年(平成18年度) 入試算数問題):

« 規則性の問題 数の並び 第12問 (広島学院中学 2007年(平成19年度) 受験算数問題) | トップページ | ニュートン算 第1問 (愛光中学 2009年(平成21年度) 算数受験問題) »