立体図形の切り口 八面体 第9問 (豊島岡女子学園中学 2009年、栄光学園中学 2000年 受験算数問題 類題)
問題 (豊島岡女子学園中学 2009年、
栄光学園中学 2000年 受験算数問題) 難易度★★★★
すべての辺の長さが20cmの三角すいA-BCDがあります。
この三角すいの辺のまん中の点を図のようにE,F,G,H,I,J
とし、点E,F,G,H,I,Jを10cmの長さで結べる点どうしを
結んでできた立体をTとします。このとき、次の問に答えなさい。
(1)立体Tの辺の本数を答えなさい。
(2)立体Tの各辺のまん中の点をとり、5cmの長さで結べる
点どうしを結び、立体Sを作るとき、立体Sの辺の本数を
答えなさい。 (以上、栄光学園中学 2000年)
(3)三角すいA-BCDの表面積は、立体Tの表面積の何倍か
答えなさい。
(4)BE,CF,DGのそれぞれのまん中の点を通る平面で立体Tを
切断したとき、立体Tの切り口の面積は三角形ABCの面積の
何倍か答えなさい。 (以上、豊島岡女子学園中学 2009年)
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解答
(1)三角形ABC,ACD,ABD,BCDは正三角形なので、
立体Tは1辺の長さ10cmの、図1のような正八面体なります。
正八面体の辺の数は、12本です。
(2)正八面体 T の各辺のまん中の点を結ぶと、図2のように
正八面体の1つの面(正三角形)の内部に正三角形ができ、
1つの面に3本の辺ができるので、立体Sの辺の本数は、
3本×8面=24本 となります。
(3)三角形EFHの面積を①とすると、正八面体Tの表面積は
8面あるので、①×8=⑧ です。
正方形ABCの面積は、図3のように、三角形EFHの面積の
4倍で、①×4=④で、4面あるので、④×4=⑯ です。
よって、三角すいA-BCDの表面積は、立体Tの表面積の
2倍です。
(4)BE,CF,DGのまん中の点を、それぞれ点P,Q,R
とすると、三角形PQRは正三角形です。
また、図4のように、PQとEH,FHの交点をS,Tとすると、
三角形EPS,SHT,FQTはすべて合同な正三角形なので、
PS=ST=TQとなります。
三角形ABC以外の三角形ACD,ABDについても同じ図に
なるので、三角形PQRは図5のようになります。
すると、立体Tの切り口(色のついた部分)は正六角形になり、
三角形PQRの面積の2/3 であることがわかります。
図4より、BC:PQ=4:3で、
三角形ABCの面積:三角形PQRの面積=4×4:3×3=16:9
より、三角形PQRの面積は三角形ABCの面積の9/16 なので、
立体Tの切り口の面積は、三角形ABCの面積の
9/16 × 2/3 = 3/8 (倍)
ということになります。
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