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2009年9月28日 (月)

立体図形の体積 第5問 (洛星中学 2009年 算数入試問題)

問題 (洛星中学 2009年 算数入試問題) 難易度★★★★

 

ふたのない円柱の形をした容器が3個あります。これらの容器の

側面積はすべて等しく、底面が一番大きな容器の高さは12cm

です。底面が一番大きな容器の内側に、他の2個の容器を入れて、

真上から見たところ、図のようになりました。

      Pic_0462

こうしてできた容器のすべての部分に水を満たしました。

ただし、内側の容器の底は外側の容器の底にぴったりくっついて

いて、すきまに水は入らないものとします。また、容器の厚さは

考えないものとし、円周率は3.14とします。

 

(1)この容器に入っている水の体積を求めなさい。

 

(2)この容器の水にふれている(水にぬれている)部分の面積を

   求めなさい。ただし、容器の内側と外側は区別するものと

   します。

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解答

 (1)まず、それぞれの容器の高さを求めます。大、中、小の

容器の側面積は、中、小の容器の高さを□cm、○cmとすると、

 大:6×2×3.14×12cm

 中:4×2×3.14×□cm

 小:2×2×3.14×○cm

これらがすべて等しいことから、

6×12=4×□=2×○ より □=18cm、○=36cm

と高さをそれぞれ求められるので、入っている水の体積は、   

 6×6×3.14×12+4×4×3.14×18

              +2×2×3.14×36

として計算すると、誤りです。

なぜなら、中、小の容器の下側12cmの部分は、

大の容器の中に入っているからです。

  Pic_0463

中、小の容器が大の容器から出ている部分の高さは、

それぞれ18-12=6cm、36-12=24cm ですので、

容器に入っている水の体積は、

6×6×3.14×12+4×4×3.14×6+2×2×3.14×24

=3.14×12×(36+8+8)

=3.14×12×52

1959.36c㎥

となります。

 

 (2)水にふれている部分の面積は、まず底面、次に

3つの容器の側面積(3つとも等しい)、さらに、中、小の容器の

大の容器の中に入っている部分(外側)に分けられます。

 

中、小の容器の、大の容器の中に入っている部分は、

それぞれ12cmなので、中の容器の側面積の2/3、

小の容器の側面積の1/3で、中、小の容器の側面積は

等しいので、これらは2/3+1/3=1となり、側面積1つ分に

相当します。

 

よって、水にふれている部分の面積は、

  6×6×3.14+6×2×3.14×12×(3+1)

=6×6×3.14×(1+16)=36×17×3.14

1921.68c㎡ 

となります。

 

 

 洛星中学の過去問題集は → こちら

 洛星中学の他の問題は → こちら

 

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