数の性質 第22問 (青山学院中等部 2006年、豊島岡女子学園中学 2006年 算数入試問題)
問題 (青山学院中等部 2006年、豊島岡女子学園中学 2006年
算数入試問題) 難易度★★★
【1】立方体ABCD-EFGHの各頂点に1から8までの整数を
割り当てます。立方体の各面に、その面の4つの頂点の
数の合計を表示します。いま頂点Aに1を割り当てたところ
面ABCDには「18」、面ABFEには「22」が表示されました。
このとき、次の問に答えなさい。
(1)面EFGHに表示される数を答えなさい。
(2)頂点Bに割り当てられた整数を答えなさい。
(青山学院中等部 2006年)
【2】図のように、立方体の8つの頂点にボールを入れることが
できるようにしました。ボールには、①、②、③、④、⑤、⑥、⑦、⑧
の8種類の数が書かれています。
立方体の面に、面を囲む頂点に入れたボールの数の和を書くと
図のようになりました。このとき、青い面に書くことのできる数の
うち、最も大きい数を答えなさい。
(豊島岡女子学園中学 2006年)
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解答
【1】(1)A+B+C+D+E+F+G+H
= 1+2+3+4+5+6+7+8 = 36
面ABCDの数が18なので、A+B+C+D=18 ということなので、
面EFGHに表示される数は、36-18=18 となります。
(2)Aには1が割り当てられているので、B+C+D=17、
B+E+F=21 です。
ここで、6+7+8=21なので、B,E,Fには6,7,8のどれかが
割り当てられることになります。
Bが6のとき、C+D=11
C,Dの組は、(3,8)(4,7)(5,6)が考えられますが、
6,7,8はB,E,Fに割り当てられるので、すべて不適です。
Bが7のとき、C+D=10
C,Dの組は、(2,8)、(3,7)、(4,6)が考えられますが、
やはり6,7,8はB,E,Fに割り当てられるので、不適です。
Bが8のとき、C+D=9
C,Dの組は、(2,7)、(3,6)、(4,5)が考えられ、
このうち(4,5)だけがB,E,Fの6,7,8を用いないので、
Bは8で、C,Dは4か5となります。
よって、Bは8が割り当てられます。
【2】上の面に書かれた数が「10」ですが、和が10になるのは
1+2+3+4=10 のときのみなので、
立方体の上面の4つの頂点に入れるボールは、
①、②、③、④ の4つであることがわかります。
次に、手前の面に書かれた数が「14」なので、和が14に
なるような組み合わせを考えると、
1+2+3+8
1+2+4+7
1+2+5+6
1+3+4+6
の4通りが考えられますが、1,2,3,4は上の面で使われるので
1+2+5+6=14 のみが条件に合い、他の3つは不適切です。
よって、上の面に①、②、③、④、手前の面に①、②、⑤、⑥ が
入り、右の面の数の和が最も大きくなるようにボールを入れると
下の図のようになり、
右の面の最後の頂点に最も大きい数である⑧を入れれば、
ボールの数の和が、最大の2+4+6+8=20 になります。
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