平面図形の面積 第23問 (ヒポクラテスの定理の応用)
問題 難易度★★★★★
1辺4cmの正方形ABCDがあり、ACを半径とした円、ABを
半径とした円、ADを半径とした円が図のように重なっているとき、
色のついた部分の面積をヒポクラテスの定理を用いて求めなさい。
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解答
扇形A-CPを90度回転させると、下図のように変形できます。
次に、CBの延長とEAの延長の交点をFとすると、
三角形CEFも直角二等辺三角形で、CE=CF、
三角形EADと三角形EFEは相似比1:2になります。
EA=AFとなり、三角形EACと三角形FACは
合同な直角二等辺三角形です。
次に、CE、CFを直径とする半円を、下図のように描くと
ヒポクラテスの定理により、
図の①+②の面積=③+④の面積 となります。
CE=CF、三角形EACと三角形FACが合同なことから、
①の面積=③の面積、②の面積=④の面積となります。
さらに、下図を見るとわかるように、点Dを中心とした円が
できて、円の中で①の面積=③の面積ということがわかった
ので、直径CEを境に上の半円と下の半円に分ければ、上円の
「P」の面積=下円の「Q+R」の面積ということがわかります。
求める面積=「P+Q+R」=「Q+R」の面積 × 2
=「CEを直径とする円の面積」
-「CEを対角線とする正方形の面積」
=4×4×3.14-8×8÷2=18.24c㎡ となります。
<別解> (普通に解いた場合)
正方形の
対角線x対角線÷2=4×4 なので、対角線×対角線=32
よって、求める面積は、
(対角線×対角線×3.14×90/360-4×4)
+(4×4×3.14×180/360-4×4)
=(32÷4+16÷2)×3.14-32
=16×3.14-32=16×1.14
=18.24c㎡
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