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2009年7月 7日 (火)

平面図形の面積 第23問 (ヒポクラテスの定理の応用)

問題 難易度★★★★★   

1辺4cmの正方形ABCDがあり、ACを半径とした円、ABを

半径とした円、ADを半径とした円が図のように重なっているとき、

色のついた部分の面積をヒポクラテスの定理を用いて求めなさい。

      Pic_0109

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解答

 扇形A-CPを90度回転させると、下図のように変形できます。

Pic_0111_2

 次に、CBの延長とEAの延長の交点をFとすると、

三角形CEFも直角二等辺三角形で、CE=CF、

三角形EADと三角形EFEは相似比1:2になります。

EA=AFとなり、三角形EACと三角形FACは

合同な直角二等辺三角形です。

   

次に、CE、CFを直径とする半円を、下図のように描くと

ヒポクラテスの定理により、

図の①+②の面積=③+④の面積 となります。

Pic_0112_2

CE=CF、三角形EACと三角形FACが合同なことから、

①の面積=③の面積、②の面積=④の面積となります。

Pic_0113

 さらに、下図を見るとわかるように、点Dを中心とした円が

できて、円の中で①の面積=③の面積ということがわかった

ので、直径CEを境に上の半円と下の半円に分ければ、上円の

「P」の面積=下円の「Q+R」の面積ということがわかります。

Pic_0114

求める面積=「P+Q+R」=「Q+R」の面積 × 2

=「CEを直径とする円の面積」

  -「CEを対角線とする正方形の面積」

=4×4×3.14-8×8÷2=18.24c㎡ となります。

   

<別解>  (普通に解いた場合)

 正方形の

 対角線x対角線÷2=4×4 なので、対角線×対角線=32

よって、求める面積は、

(対角線×対角線×3.14×90/360-4×4)

           +(4×4×3.14×180/360-4×4)

          =(32÷4+16÷2)×3.14-32

          =16×3.14-32=16×1.14

          =18.24c㎡

    

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