平面図形の長さ 第1問 折り紙 (お茶の水女子大附属中学 2009年 受験算数問題)
問題 (お茶の水女子大附属中学 2009年 受験算数問題)
難易度★★★
1辺10cmの正方形ABCDがあります。AB,AD上に
AE=AFとなる点E,Fをとって、CE,CFを折り目として
正方形を折ったところ、頂点B,Dが点Gでちょうど重なり、
三角形AEFの面積は17.4c㎡でした。
このとき次の問いに答えなさい。
(1)三角形AEFの周囲の長さを求めなさい。
(2)三角形CEFの面積を求めなさい。
(3)EFの長さを求めなさい。
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解答
(1)正方形を折り返しているので、BE=EG,DF=FGです。
よって、三角形AEFの周の長さ=AE+EG+AF+FG
=(AE+EB)+(AF+FD)=AB+AD=10+10=20cm
となります。
(2)正方形を折り返しているので、三角形BCEと三角形CEG
三角形DCFと三角形CGFの4つの三角形が合同です。
よって、三角形CEFの面積
=(正方形の面積-三角形AEFの面積)÷4×2
=(100-17.4)÷2=41.3c㎡ です。
(3)合同な4つの三角形は底辺の長さも当然等しくなり、
その面積は、底辺x高さ(10cm)÷2です。
三角形の面積=41.3÷2
その底辺=41.3÷2×2÷10=4.13
よって、EFの長さ=4.13×2=8.26cm となります。
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コメント
この問題は数学的には不正確では無いでしょうか?
もし、△AEFの面積が17.4であれば、
EFxAG(AからGへの垂線)x1/2=17.4
EF=2xAG (2個の直角三角形ですので)
従ってAGxAG=17.4でなければなりません。
17.4の平方根は4.1713...
となり、(3)の答えと矛盾します。
最初に△AEFの面積として17.4を与えることに問題があると思います。
小学生の算数だからと言ってこういう問題を出題する学校の姿勢に疑問を感じます。
投稿: | 2009年7月 3日 (金) 21時01分
確かに、わたしも計算したところ、三角形AEFの厳密な面積は17.16c㎡になるようです。
この問題では小数第1位まで表示してあるようなので、17.2c㎡でしょうか。
では出題者が面積を17.4c㎡として出題した
この誤差0.2c㎡の意図は何かと考えてみました。
三角形AEFの面積は予め与えてあります。
すると、面積の求め方から、
AExAF÷2=17.4、
AExAF=34.8です。
AE=AFですから、同じものを掛けて34.8
となるAEを求めれば、答えが導けると考える
受験生もいるはずです。
(三角形AEFが17.2の場合は34.4です)
すると、5.9x5.9=34.81なのです。
AE=AF=5.9として、
EF=(10-5.9)x2=8.2cm
三角形CEFの面積
=8.2x10÷2=41c㎡
と答えを書く受験生がいたはずです。
推測ではありますが、これも答えとして正解と
されたのではないでしょうか。
では、三角形AEFの面積が17.2のとき、
同じ数を掛けて34.4になる数字がすぐに
求められるか、調べてみました。
すると、5.8x5.8=33.64
5.9x5.9=34.81
ですから、どちらも違います。
もっと細かく調べなくてはならないですね。
5.85x5.85=34.2225
5.87x5.87=34.4569
5.86x5.86=34.3396
どれも微妙ですよね。わたしは計算機で
計算しましたが、紙と鉛筆で計算をしたら
膨大な時間をとられますね。
製作者の意図としては、この問題はあくまで
図形の問題であって、計算問題ではないはずです。
このような力技の解法で受験生の力量を
見たいわけではないと思うのです。
ですから、三角形AEFの面積を17.2では
なく、17.4と、不正確ではありますが、
5.9x5.9を求めた受験生も正解にしようと
そのような設定をしたのではと考えられます。
あくまで仮定の話ですが、いかがなものでしょうか?
投稿: 桜組 | 2009年7月 4日 (土) 14時02分
私のコメントに対する検証ありがとうございます。お手数おかけして恐縮です。
確かに、採点の現場では正しい考察で異なる答えを導き出しても正当に評価されていることを期待します。
それでも、国立大学の付属の学校なのですから、わざわざ不正確な問題を出題しなくても良いのにと思います。
個人的には中学入試の問題にも良問とそうでは無いものがあると思います。この問題は残念ですが後者ではないか感じます。
投稿: | 2009年7月 4日 (土) 20時13分