数の性質 第12問 倍数の個数 (麻布中学 2002年 受験算数問題)
問題 (麻布中学 2002年 受験算数) 難易度★★★
1や1000は3で割ると1余る整数です。1から1000までの
整数の中から、3で割ると1余る整数について次の問に答えなさい。
(1)2の倍数、5の倍数はそれぞれいくつありますか。
(2)2の倍数でも5の倍数でもない整数はいくつありますか。
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解答
(1)3で割ると1あまり、2で割ると割り切れる整数を求めます。
求め方は、前問(こちら)と同じです。
条件に合う最も小さい整数は、「4」です。
2と3の最小公倍数は「6」ですから、条件に合う整数は
「4+6×□」と表せます。1から1000までの間では、
□には0から166が入ります。よって、個数は167個です。
次に、5の倍数です。同様にして、3で割ると1あまり、5で割ると
割り切れる整数は、「10+15×□」と表せ、□には、0から
66が入ります。よって、個数は67個です。
0からなので、個数に1を加えるのを忘れないようにしましょう。
(2)3で割って1余る整数は「1+3×□」で、1から1000の間には
□は0から333までの、334個が入ります。
2の倍数でも5の倍数でもない整数は、334から(1)の167、67を
引けばよさそうですが、2,5の共通の倍数を2回引いているので、
それを足し戻さなければなりません(10など)。
3で割って1あまり、2で割ると割り切れ、さらに5で割ると
割り切れるものは、2,3,5の最小公倍数は30ですので、
「10+30×□」と表せます。1から1000までには、
□には0から33まで入るので、34個あります。
よって、求める個数は、
334-(167+67)+34=134個 となります。
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コメント
はじめまして。
中学受験生(6年)の母親です。
塾の先生に質問してもわからなかった問題の解説を調べていくうちに、まいにち一題に出会いました。
ここに引っかかっていた!という所が解説されていて、感謝しています。
今後も毎日活用していきたいのですが、分野別に検索できる方法はあるのでしょうか?
また、このように進めていったらよいというこちらのブログの活用方法がございましたら、合わせて教えてください。
よろしくお願いいたします。
投稿: リボンママ | 2014年4月 4日 (金) 07時30分
リボンママさま、コメントありがとうございます。
当ブログがお役に立てて嬉しく思います。
分野別検索とのことですが、ほとんどの問題は
カテゴリー別に整理されています。
おそらくPC画面表記にしていただきますと、
学校別、分野別のカテゴリ― が現れますので、
一度ご覧頂ければと思います。
今後もよろしくお願い致します。
投稿: 桜組 | 2014年4月 7日 (月) 19時23分
まいにち先生
お返事ありがとうございました。
コメントを出したあとで、左に並んでいることに気がつき、大変失礼いたしました。
春休みが終わり、学校と塾の両立はとてもハードでまいにち解くことは難しいかもしれませんが、少しでもチャレンジさせていきたいと思っています!
またよろしくお願いいたします。
投稿: リボンママ | 2014年4月 7日 (月) 20時35分