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2009年6月 5日 (金)

立体図形の切り口 第1問 (開成中学 算数受験問題 2004年)

問題 (開成中学 算数受験問題 2004年) 難易度★★★★

 正四角すいA-BCDEがあり、1辺の長さは全て8cmです。

AD上にAP=2cm、BC上にBQ=4cm、BE上にBR=4cm

となるように、点P,Q,Rを取って、正四角すいA-BCDEを

点P,Q,Rを通る平面で切断したときにできる立体を、図の

矢印の方向から見たときの切断面を図に書き込みなさい。

Photo_2

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 解答

面PQRとAC,AEの交点がどこにあるのかがポイントになります。

 

底面の正方形の対角線BDとCEの交点を点F、PからBDに垂直に

線を引いたときの交点を点G、QRとBDの交点を点Hとします。

 

 Hの位置は三角形BQRと三角形BCEが相似で、

下図のように、相似比が1:2であるので、

Hは、BH=HFとなるBFを2等分する位置です。

Photo_4

三角形ABDは下図のようになります。

Photo_5

図のように、AFとPHの交点を点Iとします。

求めたいのはAIの長さ、もしくはIFの長さです。

三角形IHFと三角形PHGは相似ですので、IFの長さを

求めるのに、PGの長さを用いればよいでしょう。

 ここで、三角形PGDと三角形AFDも相似で、

相似比は3:4ですね。なので、FG:GD=1:3になります。

BF=FDなので、BH:HF:FG:GD=2:2:1:3です。

HG:GD=3:3=1:1なので、HG=GDです。

PGは共通で、角PGD=角PGB=90度ですので、

三角形PGDと三角形PGHは合同とわかります。

三角形IHF:三角形PHG=2:3で、

三角形PHG:三角形ADF=3:4なので、

三角形IHF:三角形ADF=1:2ということになります。

よって、IはAHを2等分する点ということになります。

 

すなわち、面PQRが辺AC,AEと交わる点は、それぞれの

真ん中の点で、そこからR,Qを結べばよいということです。

図に切断面を表すと、下図のようになります。

Photo_6

 

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