立体図形の切り口 第1問 (開成中学 算数受験問題 2004年)
問題 (開成中学 算数受験問題 2004年) 難易度★★★★
正四角すいA-BCDEがあり、1辺の長さは全て8cmです。
AD上にAP=2cm、BC上にBQ=4cm、BE上にBR=4cm
となるように、点P,Q,Rを取って、正四角すいA-BCDEを
点P,Q,Rを通る平面で切断したときにできる立体を、図の
矢印の方向から見たときの切断面を図に書き込みなさい。
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解答
面PQRとAC,AEの交点がどこにあるのかがポイントになります。
底面の正方形の対角線BDとCEの交点を点F、PからBDに垂直に
線を引いたときの交点を点G、QRとBDの交点を点Hとします。
Hの位置は三角形BQRと三角形BCEが相似で、
下図のように、相似比が1:2であるので、
Hは、BH=HFとなるBFを2等分する位置です。
三角形ABDは下図のようになります。
図のように、AFとPHの交点を点Iとします。
求めたいのはAIの長さ、もしくはIFの長さです。
三角形IHFと三角形PHGは相似ですので、IFの長さを
求めるのに、PGの長さを用いればよいでしょう。
ここで、三角形PGDと三角形AFDも相似で、
相似比は3:4ですね。なので、FG:GD=1:3になります。
BF=FDなので、BH:HF:FG:GD=2:2:1:3です。
HG:GD=3:3=1:1なので、HG=GDです。
PGは共通で、角PGD=角PGB=90度ですので、
三角形PGDと三角形PGHは合同とわかります。
三角形IHF:三角形PHG=2:3で、
三角形PHG:三角形ADF=3:4なので、
三角形IHF:三角形ADF=1:2ということになります。
よって、IはAHを2等分する点ということになります。
すなわち、面PQRが辺AC,AEと交わる点は、それぞれの
真ん中の点で、そこからR,Qを結べばよいということです。
図に切断面を表すと、下図のようになります。
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